資金繰りノウハウ2:常に「計画」と「実績」を見る 2024.08.16 2024.08.17 Post 資金計画を立てることは、企業として当然のこと 資金繰りをスムーズにするために何よりも大事なのは、数カ月後までの資金繰り子想を立てること、そして資金繰り実績と比較し、資金繰りの精度を高めていくようにすることです。 資金繰りがスムーズに行なわれるためには、資金繰り表という表をつくり、今後数カ月の予想を立てていく。現金預金が不足することが予想されるのであれば、その不足をどうやって補っていくか、対策を立てていくことが重要となります。このことは、特別な会社がやっているのではなく、普通の会社がやっている、当たり前のことなのです。もし、あなたの会社でそれができていないのであれば、すぐにでも取りかかったほうがいい。 事業活動を進めていくときには、毎月安定した売上や仕入れ、入金や支払いがあるのではなく、月ごとに売上の増減はあるし、入金や支払いが多くなる月もあれば少なくなる月もある。そのため、毎月同じぐらいの現金預金で推移することはまずないのです。入金が多い月などは現金預金が多くなるし、支払いが多い月などは現金預金が少なくなる。だからこそ、今後数カ月の資金繰り表を常につくっておき、現金預金が不足する月に備えて早いうちの対策をとることが重要なのです。 予測と実績のズレを検証する 資金繰りの予測を立てていくだけでは十分ではありません。その予測が実際にどのように推移したか、資金繰りの実績も見ていかなければならない。なぜなら、資金繰りの予測はあくまで未確定のものであり、その予測が実際にどうだったか、予測と実績を比較して検証していかなければ、資金の流れは把握できないからです。 もし、資金繰り予測と実績が大幅にずれている場合、なぜそのズレが起こったのかを検証するとともに、今後の資金繰り予測に生かしていかなくてはならない。そのような、「予測→検証」というプロセスを繰り返していくことによって、資金繰りの精度があがり、上手な資金繰りができるようになるのです。資金繰りが失敗して倒産する会社の特徴は、資金繰り予測を立てていないことです。行き当たりばったりの資金繰りをした結果、対策が間に合わないことになってしまう。そうならないためにも、資金繰りの予測を立て、早め早めの資金繰り対策を立案し、そして実績との差異を検証することを心がけていくべきです。 Post この記事のタイトルとURLをコピーする 「資金繰りがうまくいく」とはどうゆうことなのか? 前の記事 資金繰りノウハウ3:「いちばん良い状態」で計画を立てない 次の記事
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