資金繰りノウハウ5:儲かっているときに浪費していないか? 2024.08.16 2024.08.17 Post 儲かったから節税対策に高級車を買うのは? 利益が大きく出た場合にありがちなことが、経営者が会社のお金を浪費してしまうことです。なぜ、利益が大きく出た場合に浪費してしまうのか、次の2つの理由がある。①儲かったから気が大きくなった②税金を支払いたくないばかりに経費を使おうとするたとえば昔から多いのが、儲かったから節税対策に高級車を買う経営者。不必要に高い車を買う、本当は私用で使うのに会社の経費で買う・・・・・・こんなことを平気でやってしまう経営者は、資金繰りに詰まるでしょう。 企業がお金を使うのには、次の3つのパターンがある。①事業を維持するためにお金を使う事務員や工場の作業員・店舗の店員などの人件費、事務所家賃、水道光熱費、通信費など②事業を成長させるためにお金を使う社員教育のための教育研修費、売上拡大のための広告費、増産のための設備費など③何の意味もないことにお金を使う経営者が満足するために買う高級車、見栄だけのために建てる自社ビルなど①と②は、会社にとっては必要なお金である。言葉であらわすと、①は「必要経費」、②は「投資」である。③は、会社にとっては「ムダ金」でしかない。ムダ金は絶対に使ってはいけない。 儲かったからといってムダ金は使わないこと 最低でも月商ひと月分の現金預金量を確保しておくといいでしょう。そうすれば、資金繰りはある程度安定します。理想は月商3ヵ月分の現金預金量の確保ですが、中小企業にとっては現実的に厳しいと思います。資金繰りについての知識を持てば、ムダなお金を使おうとは絶対に思わないでしょう。資金繰りが厳しくなった要因の代表的なパターン「自社ビルを建てた結果、借入が一気に増え、その返済負担がとても重い」というものです。会社が儲かったときに「見栄」から不必要な自社ビルを建て、それを自己資金でまかなって資金を減らしたり、借入を利用して返済負担を重くするケースは多い。いずれも、あとになって会社の業績が落ち込んだときに、資金繰りの不安が一気に表面化します。 Post この記事のタイトルとURLをコピーする 資金繰りノウハウ4:「節税」で資金繰りが苦しくなっていないか? 前の記事 資金繰りノウハウ6:安定した収益源を持っているか? 次の記事
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